Twitterのインプレッションとは？広告の効果測定を行うときに必要な指標について解説

「Twitter広告のインプレッションとは何か知りたい」「Twitter広告の効果測定をしたい」そのようなお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。

Twitter広告で成果を出すためには広告の効果を分析して、改善していくことが重要です。広告の成果を計る上で、指標のひとつとなるのがインプレッションです。

この記事を最後まで読めば広告の効果測定に必要不可欠なインプレッションの考え方、効果測定の具体的な方法について学習できます。

Twitter広告のインプレッションとは？

インプレッションは、ユーザーがどのくらい広告をみたのかという指標です。

ツイートがユーザーのタイムラインに表示された回数をインプレッション数といいます。Twitterでは、広告もタイムラインに表示されるため、通常の投稿と同様に、Twitter広告が何回表示されたのかもインプレッション数で表されます。

Twitter広告を効果的に運用するためには、その広告がどれくらいのユーザーの目に触れ、どれくらいのユーザーがアクションを起こしたかを把握することが重要です。

インプレッション数は広告が単純に表示された回数を示しているため、誰が見たのかはわかりません。また、自分が広告を閲覧したときにもカウントされます。そのため、他のユーザーのみが広告を見た回数ではないことを確認しておきましょう。

Twitter広告における効果測定の指標

Twitter広告では、広告の効果を分析するための指標がいくつかあります。インプレッション数と、そのほかの指標をあわせて見ることでTwitter広告の効果を分析するのに役立ちます。

Twitter広告における効果測定のための指標についてそれぞれ解説します。

クリック率（CTR）

クリック率はインターネット上に広告が表示された回数に対して、クリックされた割合を表す数値です。

クリック率は、「Click Through Rate」といい、CTRと略されることもあります。クリック率は広告クリック数をインプレッション数で割って算出します。広告のクリック率が低いと、広告に関心を持っているユーザーが少ないと考えることもできます。

クリック率は広告自体の質を表す目安にもなるため、広告運用のときにはしっかり確認したい指標のひとつです。

クリック率の計算式は下記のとおりです。

• （クリック率）＝（広告クリック数）÷（インプレッション数）× 100

エンゲージメント率

エンゲージメント率は、Twitterユーザーが「いいね」や「リツイート」「引用ツイート」などのアクションを起こした割合です。

Twitter広告の場合には、クリックもエンゲージメントのひとつにカウントされるため、クリック率よりエンゲージメント率の方が値が大きくなります。

「いいね」や「リツイート」などを行うユーザーは、広告に対して興味を持っていると考えることが可能です。そのため、エンゲージメント率もクリック率と同様に重要な指標となります。

エンゲージメント率の計算式は下記のとおりです。

• （エンゲージメント率）＝（エンゲージメント数）÷（インプレッション数）× 100
• （エンゲージメント数）＝（「いいね」「リツイート」「引用ツイート」「フォロー」「返信」「クリック」の合計）

クリック単価（CPC）

クリック単価は、ユーザーが広告をクリックしたときにかかるコストのことです。Cost Per Clickを略して、CPCと呼ばれることもあります。

クリック単価は、広告掲載費をクリック数で割ることで導出することが可能です。ユーザーのクリックを獲得するために、どのくらいのコストがかかったかを知るための指標となります。

コストパフォーマンスを考えた広告運用をするには、クリック単価を抑える施策を考える必要があります。なお、Twitter広告の平均的なクリック単価は約42円と言われています。

Twitterに支払う広告費用を仮に20,000円とした場合、約470クリック得られる計算になります。ただし、クリック数は広告の質に依存するためこの限りではなく、あくまでも平均値となります。

クリック単価の計算式は、下記のとおりです。

• （クリック単価）＝（広告掲載費）÷（クリック数）

顧客獲得コスト（CPA）

顧客獲得コストは、ユーザーの1コンバージョンを獲得するのに要したコストのことです。Cost Per Actionを略して、CPAと呼ばれることもあります。

クリック単価が1クリックあたりのコストであったのに対して、顧客獲得コストは1コンバージョンあたりの単価になっています。コンバージョンは、利益につながる一歩目のユーザーのアクションになります。広告運用では、コンバージョン数を多くして、顧客獲得コストを抑えることが必要です。

Twitter広告での平均顧客獲得コストは、業種やターゲットの年齢層によって変動します。

顧客獲得コストの計算式は、下記のとおりです。

• （顧客獲得コスト）＝（広告掲載費）÷（コンバージョン数）

Twitter広告の効果測定をする上で重要なこと

Twitter広告を効果的に運用するためには指標をよくチェックして、分析とアクションを繰り返してゆく必要があります。

この章では、Twitter広告の効果測定を行ううえで重要なことを3つ解説します。

適切な指標をモニタリングする

広告がどのように運用されているかを知るための方法として、指標をモニタリングすることを解説しました。客観的な情報として、広告の状態を知るために適切な指標をモニタリングすることが何よりも重要です。

例えば、CPAが高いという課題がある際に、現在の広告運用方法でどの指標に問題があるのかを確認する必要があるでしょう。ターゲティング設定を見直すのか、クリエイティブを見直すのか明確にする必要があります。

広告運用をしつつ、適切にPDCAを回すことが重要になります。

他の媒体とも比較する

広告運用の大きな目的は顧客を獲得することです。そのため、Twitter広告をメインで運用する場合でも他のSNSでの広告運用し比較することもあるでしょう。

Instagram広告やFacebook広告などでも広告を運用して、Twitterの広告運用と比較することで十分な効果測定を行えます。

SNSによって、利用者層やユーザーの属性が異なることもあります。そのため、複数SNSで運用してみた結果から媒体選定を行うことも重要でしょう。

適切なツールを利用する

広告運用の成果を測るためには、指標を表示するツールを利用する必要があります。Twitter広告の成果を確認するためには、Twitter公式のアナリティクスツールが利用できます。

Twitterアナリティクスは、広告に対するインプレッション数やエンゲージメント数を簡単に確認でき、質の高い広告を運用するためのヒントを得られます。

WebサイトやLPへリンクを設定する場合は、効果測定を行うツールは、Googleアナリティクスなどもあります。シーンに応じて使い分けるようにしましょう。

Twitterアナリティクスでインプレッションを確認する方法

この章では、Twitterアナリティクスでインプレッションなどの指標を確認する方法について解説します。

Twitterアナリティクスを利用することで、Twitter広告の成果をかんたんに確認できます。

①Twitterアナリティクスを開く

まずは、Twitterのアナリティクスを開きましょう。

パソコン版Twitterではホーム画面左側のバーから「もっと見る」＞「アナリティクス」の順でクリックしてTwitterのアナリティクスを開きます。

こちらのリンクからアクセスすることも可能です。

②ツイートアクティビティを確認する

Twitterアナリティクスのホーム画面では、過去28日間のツイートアクティビティを確認できます。ツイートアクティビティでは「インプレッション」「エンゲージメント数」「エンゲージメント率」をグラフで確認することが可能です。

ここに表示されているのは、すべてのツイートのアクティビティです。広告の分析は「プロモーション」を選択します。

③期間を設定する

ツイートアクティビティでは、レポートの期間設定で、分析結果を確認したい期間を変更できます。

最大で、90日分の情報を表示することが可能です。

分析結果は、CSVファイル形式でレポートとして出力もできます。ダウンロードしたデータはExcelやNumbersなどの表計算ソフトで開けます。詳細な分析を行ったり、特定の期間だけ抜き出して比較したりするような場合に便利です。

Twitter広告の効果を最大化する方法

Twitter広告は、運用の仕方によって効果を上げることが可能です。効果を最大化するためには、費用対効果やクリエイティブの質などを考えましょう。

この章では、Twitter広告の効果を最大化する方法について解説します。

費用対効果を最大限にする広告パターンを意識する

広告運用は複数の配信設定を用意して、出稿することが基本的なやり方です。それぞれの広告の効果を比較して、どの広告パターンが最も成果をあげたのか分析しましょう。

クリエイティブを変更するケースや、ターゲティング設定を変更してテストを行うことが一般的です。実際に出稿して、どの配信設定で成果が出ているのか絞り込みを行い、CPAなどコスト削減に繋げることができます。

クリエイティブやプロフィールの質にこだわる

クリエイティブは、広告の中でユーザーが最初に目にするものです。

クリエイティブが目を惹くものでなければ、エンゲージメント率が下がる可能性もあります。ユーザーにどのように見えているのかを常に意識して、広告クリエイティブやプロフィールを設計しましょう。

ターゲットに合わせて、プロフィールやクリエイティブの内容をカスタマイズすることが重要です。

クリック率を意識する

広告にどれくらい興味を持ってもらったかを測定するために、クリック率も意識しましょう。

クリック率は、広告が見られた回数に対するクリックの割合です。クリック率が高ければ広告に興味を持っている人が多いと考えられ、その逆であれば改善する必要があります。

クリック数を上げるために、コピーライティングを改善することやクリエイティブを改善する、ターゲティング設定を改善するなど施策を検討しましょう。

まとめ

Twitterにおけるインプレッション数とは、広告もしくはツイートが何回見られたのかを示す指標です。インプレッションの他にもクリック率やエンゲージメント率、顧客獲得コストなどさまざまな指標があります。

効果的な広告運用を行うためには、適切な指標をモニタリングするようにしましょう。

Twitter広告運用でお困りの方は、ぜひ弊社へご相談ください。