SNS広告の中でもユーザーによる拡散効果が期待できるものが「Twitter広告」です。
そのためコンバージョン獲得のほか、商品の認知向上・ブランディング効果を目的としたマーケティングでも利用されていることが増えています。
またTwitter広告は手軽に始められるため、運用を検討している企業も多いでしょう。
本記事ではTwitter広告の費用相場について詳しく解説します。
また課金方式・入札方式・費用対効果を高めるコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
Twitter広告にかかる費用を決めるのは広告運用者自身
Twitter広告にかける費用は配信を行う際に予算の設定ができ、その予算に従って広告配信されるため、運用者自身が決めることができます。
とはいえ実際にどのくらいの金額が必要になるのかわからず、不安を抱いている企業もあるかもしれません。
そこでまずはクリック単価の平均と広告費用の目安を紹介します。
平均クリック単価と広告費用の目安
まずはクリック単価の平均を見てみましょう。
クリック単価は平均100円〜数百円で、1クリックあたり数十円の場合もあります。
このように幅がある理由は、クリック単価がターゲット・規模によって大きく変化するからです。
また広告キャンペーンの目的がクリックではなく、動画試聴・エンゲージメントの場合もあるため、一概に「1つのキャンペーンにかかる金額は〇〇円です」とはいえません。
あくまでも参考程度に留めておいてください。
次に広告費用の目安を見てみましょう。
- 小規模にスタートさせたい場合:1ヶ月あたり最低でも10万円
- 広告クリエイティブやLPを検証・改善する場合:1ヶ月あたり30万円以上
10万円の場合は配信量が少ないためデータが溜まりにくく、良い点と悪い点がわかりにくくなります。
そのため初月は30〜50万円から始めてみることがおすすめです。
Twitter広告費用の予算シミュレーション
Twitter広告の予算は成果単価から逆算して算出可能です。
例えば1人あたり50円で月間6,000人をサイトに誘導したい場合の予算は以下のようになります。
- 50円(1人あたりの予算) × 6,000人(誘導したい人数) = 300,000円
もちろんKPI(重要業績評価指標)によって予算はさまざまですが、最低でも月間100,000円以上に設定しておくことがおすすめです。
Twitter広告運用にあたり、効果改善するためには配信データが必須です。
もちろん予算が高めれば運用改善の機会が増えますが、月間100,000円以上を基本とし、KPIに見合った予算を設定することがおすすめです。
予算には余裕をもたせる
Twitter広告には予算・入札単価の最低金額が設定されていません。
しかし相場を大幅に下回るような少額での出稿はおすすめできません。
なぜならTwitter広告をはじめとする運用型広告の場合、日々の効果進捗をチェックしながら運用することで、効果改善される性質があるためです。
1日数百円ほどの配信では、効果検証するためのデータが少ないため、運用において改善するべきポイントが見えてこないでしょう。
さらに、Twitter広告には、配信結果によって自動で最適化しますが、配信ボリュームが少ないとうまく最適化されません。
また1日の予算が少ない場合すぐに消化金額が上限に達してしまいます。
そのため1日の途中で配信が止まってしまう可能性があり「リーチが確保できない」というデメリットがあります。
1日に使える広告費用が3,000円を下回るようならば、Twitter広告への出稿そのものを見直さなければならないでしょう。
Twitter広告の費用相場とは【課金ポイントとなるユーザー行動別】
ここでは課金ポイントとなるユーザー行動別の費用相場を解説します。
クリック/コンバージョン課金
こちらは「Webサイトへの訪問数を増やしたい」「Webサイト上のコンバージョンを促したい」という目的の場合に利用されるもので、広告もしくは広告リンクのクリックに対して課金されます。
コンバージョン目的であってもクリックに対しての課金となりますので注意してください。
インプレッション課金
こちらは広告が表示されることで課金となるもので、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する仕組みです。
フォロー課金
こちらはフォロワーを増やしたい目的で利用されるものになっており、SNS広告ならではの課金方式といえます。
通常の投稿に注力したいと考えている場合「まずフォローを増やし、そこからコミュニケーションをとってエンゲージメントを増やしていく」という戦略に効果的です。
広告経由でアカウントがフォローされると費用が発生する仕組みです。
エンゲージメント課金
こちらは広告ツイートで利用者のエンゲージメントを増やす目的で利用されるものです。
広告のリツート・いいね・フォローなど、広告に対してユーザーが何らかのアクションを起こすと費用が発生する仕組みとなっています。
アプリインストール/起動課金
こちらはアプリのインストールや、すでにインストールしているけどあまり起動していないユーザーに配信すること(リエンゲージメント)を目的としたものです。
アプリストアのインストールページへのリンクをクリックした場合や、インストールした場合に課金される仕組みとなっています。
再生数課金
こちらは広告で使う動画の再生数を増やしたい場合に利用するもので、広告に掲載した動画が何らかのアクションが起きた場合に費用が発生する仕組みです。
また動画を活用した際でもプロモツイートとしてタイムラインへ流れ、自動再生されます。
動画の課金方式は以下のような種類の中から選ぶことができます。
- 15秒の動画再生数あたり
- 2秒/50%表示再生あたり
- 3秒/100%表示再生あたり
- 6秒の動画再生あたり など
【Twitter広告】自社に適した課金方式を選ぶコツ
Twitter広告にはさまざまな課金方式があります。
そのため「Twitter広告の課金方式がたくさんあるため、どれを選べばいいかわからない」と悩んでいる企業もあるでしょう。
ここでは自社に適した課金方式を選ぶコツを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
予算で選ぶ
Twitter広告に利用できる予算に応じた課金方式を選ぶことも可能です。
予算がそれほど多くない場合、できるだけコストの低いものを利用することになります。
一般的に、クリック課金よりもインプレッション課金の方が低コストでの運用が可能です。
ただし、必ずしもインプレッション課金の方がコストは低いとは限りません。
クリック率を計算し、コストの低いものを選んでください。
広告の目的で選ぶ
広告の目的に適した課金方式で選ぶこともおすすめです。
- 動画クリエイティブの拡散:再生数課金
- 認知向上・ブランディング:インプレッション課金
- コンバージョン獲得:クリック課金
- フォロワー獲得:フォロー課金
このように広告の目的に適したものを選ぶことで、費用対効果の高い運用が実現できるでしょう。
取り扱う商材で選ぶ
Twitter広告では「どのような商材を宣伝したいか」によって課金方式が選べます。
例えば「スマートフォンアプリの宣伝」の場合、インプレッション課金でブランディングすることも可能ですが、アプリはインストールされることが目的なのでアプリインストール課金が最適です。
インストールされずにインプレッションだけで課金した場合、費用対効果のよい運用は期待できませんので、取り扱う商材に適したものを選んでください。
Twitter広告の入札方式と選び方
Twitter広告はオークションによって広告の掲載が決まる仕組みとなっています。
一般的なオークションのように1つの商品を競り落とすのではなく、広告キャンペーンで設定したターゲティング条件によって参加オークションが決まり、そのオークションで競り勝たないと広告は掲載されません。
ただし広告掲載のオークションは単純な入札額だけで決まるわけではなく、以下3つから決まる品質スコアとのかけ合わせにより、広告スコアが決まる仕組みとなっています。
- 関連:広告とユーザーの興味関心が合っているか
- 共感度:広告に対してユーザーからの反応があるかリーセンシー:ユーザーが求める最新話題のツイートをしているか
広告スコアを高めながら3つの入札方式を選んでください。
- 自動入札
- 上限入札単価
- 目標入札単価
ただしキャンペーンによって入札方式を選ぶことができないものもあるため注意してください。
自動入札
すべてのキャンペーンで利用できる入札方式が「自動入札」で、予算内で最大限の成果を得たいときに適しています。
設定した予算に基づいて最小限の費用、かつ最良の結果が得られるよう、入札額が自動的に最適化されるため、運用者が入札額を設定する必要がありません。
少ない金額でも最大限の結果を得るために入札が最適化されるため、Twitter広告運用を始めて行う企業や、手元に十分なデータがない状態で行う企業におすすめです。
上限入札単価
アクションごとに、細かく支払ってもいい金額が設定できる入札方式が「上限入札単価」です。
それぞれのアクションごとに異なる金額を設定できるため、ある程度Twitter広告を運用した経験がある企業や、アクションごとの費用感がわかっている企業におすすめです。
目標入札単価
以下のような目的によって選ぶことができる入札方式が「目標入札単価」です。
- リーチ
- フォロワー数
- アプリのインストール数
- Webサイトのクリック数
- アプリのリエンゲージメント数
入札金額は目標金額からある程度の上下はしますが、最終的には目標金額内に収まるように最適化される仕組みです
入札金額が柔軟に変化するので、同じオークション内に高単価広告があった場合でも落札できる可能性があります。
入札方法の選び方
入札方式の選び方は以下の通りです。
入札方式の種類 | 適した企業の特徴 |
---|---|
自動入札 | ・Twitter広告を始めて行う ・費用について詳しくない |
上限入札単価 | ・ある程度Twitter広告運用に慣れている ・費用感がわかっている |
目標入札単価 | ・広告運用の目的に対する効果を最大化したい ・より細かく予算の調整を行いながら運用したい |
適切な入札方式を選び、最適な運用を目指してください。
Twitter広告の費用対効果を高めるコツ
Twitterの費用対効果を高めるためには、以下の点に注意して行う必要があります。
- リターゲティング配信をする
- フリークエンシーを設定する
- 拡散されやすいクリエイティブを作成する
それぞれ詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
リターゲティング配信をする
リターゲティング配信では、既に過去自社ランディングページから離脱したユーザーに再度Twitter広告でアプローチすることが可能です。
既にある程度自社サービスを知っているユーザーに対してアプローチが出来るため、新規ユーザー向け配信よりもコンバージョンしやすいユーザーを狙うことができます。
金額の高い商品・サービスなど、一度ランディングページに訪れただけでは購入には至らず、検討期間が長めに必要な商材も一度時間を置いてから再度プッシュできるので購入するように後押しできるでしょう。
プロモアカウント・プロモツイート・プロモトレンド、いずれにおいても配信できます。
フリークエンシーを設定する
同じ広告を何度も目にするとうんざりするだけではなく、その広告が宣伝している商品・サービスまで、悪いイメージがついてしまう可能性があります。
このような事態を未然に防ぐものがTwitter広告の「フリークエンシー上限設定機能」です。
あらかじめ「1人あたり何回まで広告を見せるのか」という上限を決められるため、ユーザーが広告に対してネガティブなイメージを抱くことを防止できます。
しかしすべてのキャンペーン目的において上限を設定できるわけではありません。
- リーチ
- 動画再生数
- プレロール再生数
- エンゲージメント
上記のようにフリークエンシーの上限を設定できるものは限られているので注意してください。
拡散されるクリエイティブを作成する
Twitter広告は一度配信した後、二次拡散を期待できるというメリットがあります。
しかしTwitter広告を配信すれば必ず二次拡散につながるというわけではなく、ユーザーが思わず拡散したくなるようなクリエイティブを出稿しなければなりません。
Twitter広告でユーザーが思わず拡散したくなるようなクリエイティブを配信するためには、ターゲットユーザーの深堀が重要です。
どのようなコンテンツであればターゲットユーザーに響くのかを分析し、クリエイティブに反映させてください。
費用対効果を効率よく高めたい場合、広告代理店に運用を依頼することもおすすめです。
まとめ
Twitter広告では課金方式6種と入札方式3種が利用可能です。
それぞれの目的・予算・商材に適したものを利用することで、費用対効果の高いTwitter広告を実現できます。
費用対効果を高めるためにリターゲティング配信をする、フリークエンシーを設定するなど、さまざまな工夫を施す必要もあります。
もし、自分で効果を高められるか不安であれば、最初は広告代理店に運用を依頼することもおすすめです。
広告代理店はTwitter広告運用に長けているため、精度の高い運用が期待できます。
Twitter広告の運用を検討中の方は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。
本件に関するお問い合わせはこちら
株式会社キュービック / TEL:080-3176−7696